中国の反応「まるで漫画だ」日本の高校サッカー“世紀の誤審”から10年、感動の再試合

作陽と水島工業のOB

2002年11月、全国高校サッカー岡山県大会決勝で水島工業と作陽が対戦しました。

試合は1-1のまま延長戦に突入。作陽・青山敏弘(現サンフレッチェ広島)の強烈なミドルシュートが決まり、Vゴールで勝負が決まったかのように見えましたが、ボールがゴール奥の支柱に当たって跳ね返ったことから、ラインを割っていないと勘違いした主審はノーゴールと判定。そのまま試合は続行され、勝利を手にしたはずだった作陽はPK戦の末に敗北し、全国大会出場への切符を掴むことが出来ませんでした。

試合後、この幻のゴールは大きな話題となり、日本サッカー協会も誤審を認めましたが、判定は覆らず。全国大会出場を決めた水島工業には苦情の電話が殺到したそうです。水島工業のサッカー部員はそのような状況に苦しんでいました。

水島工の選手たちは苦悩した。なかでもストライカーだった3年生のFWは自責の念に駆られ、11人いた3年生に「辞退すべきではないか」と思いを打ち明けた。それをきっかけに話し合いが始まり、多数決を取った。結果は6対5で「出場」が「辞退」を上回った。最初に「辞退」を主張したFWの選手は退部した。出場することにした他の選手にしても、思いは複雑だった。

本当は自分たちに出場の権利はない。作陽のことを思えば胸が痛む。だが、自分たちは不正を働いたわけではない。そしてもちろん、出場の喜びを感じる自分もいる……。

水島工は全国大会1回戦で敗退した。

https://www.news-postseven.com/archives/20150613_328011.html

水島工業のゴールキーパーを務めていた宮本寛氏は、テレビ番組に出演した際、当時の記憶を以下のように語りました。

32歳になった宮本氏は、ヒロミから当時の記憶を訊かれると、「全くもって消えてないです」とキッパリ。「色んなことを言われましたし、書かれましたし、高校生ながら響く部分が・・・」と言葉を続けた。

ヒロミから「一番近くで見ていたわけで、”お前、ホントはどうだったんだよ?”とか、”わかってたんじゃないの?”とか。この辺(反対側のゴールポスト)に(ボールが)当たったのまでは見えてるの?」などと質問されると、宮本氏は「正直言いますとシュートが速すぎて振り返る余裕もなかった。倒れたら(跳ね返ってきた)ボールがそこにあったので飛びついた。入ってるというイメージが全くなかった」と答えた。

さらに、「今でも覚えてるんですけど、(青山の)シュートの音がビュンって耳元で聞こえるくらいのすごいシュート。手にも当たってたんで、角度が変わってポストに当たったのかなと」と振り返った宮本氏。

VTRで登場した青山も「あのシュートを触ったんですよ。自分の中では完璧なコースにいってて。触ったからこそ跳ね返ってきたのをがむしゃらに飛びついた。個人的に気持ちがわかって」とコメントしている。

だが、ヒロミから「あの時に戻れたら、全国大会に出場しますか、辞退しますか?」と訊かれた宮本氏は、「そうですね。辞退すると思います」と返答。「大人になってわかるような。先生方、親御さん、学校の方々、すごい苦労なさったんだなって大人になってすごく感じましたね」と、当時のバッシングから、生徒達を守ってくれた同校の先生や父兄らに感謝の気持ちを示した。

https://news.livedoor.com/article/detail/12719369/

両校にとって後味の悪い結果となったこの試合から10年後の2012年12月、水島工業のGKだった宮本氏と作陽の主将が互いの知り合いを通じて再会。心のわだかまりを払拭するため、当時のメンバーで再試合を行うことが決まりました。試合は1-1の引き分けに終わりましたが、当時の試合とは違い、両校のOB選手たちは笑顔で健闘を称え合い、お互いに歩み寄りました。

そして先日、中国のSNSでこのストーリーが紹介されると、中国人サッカーファンからコメントが殺到。主に、両チームのわだかまりをサッカーで解消したことに対する感動の声が多く寄せられていました。

この話題に対する中国の反応をSNSや掲示板などからまとめましたのでご覧ください。

中国の反応

素晴らしい!

これが青春というやつか😭

こういったストーリーはとても羨ましい

サッカーって素晴らしいな😭

別に羨ましくはない…うちとは全く比較にならないからだ…
日本サッカーはいきなり強くなったわけではない…

日本のサッカー文化は間違いなく素晴らしい。
協会が誤審を認めて謝罪したのは日本らしい出来事だね。

日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(会長=66)が水島工(岡山)に「誤審」をわびた。30日、東京・国立競技場で行われた全国高校サッカー選手権大会の開会式直後、自らチームに出向き「迷惑をかけて申し訳ない」と異例の謝罪をした。水島工は11月10日岡山県予選決勝で作陽のVゴールを主審が見逃すという誤審により出場権を得たことで、一部から嫌がらせや、批判も浴びていた。川淵会長は謝罪後に「試練を乗り越えて戦ってほしい」と激励。苦悩してきた選手たちを勇気づけた。

http://www.aquarius.nikkansports.com/soccer/winter/paper/p-hf-tp0-021231-03.html

これは理想的な関係だね

中国だったらその場で喧嘩になっていただろうな

若き日の青山敏弘か

当時の審判がこの試合を担当したら完璧だったね

彼らの高校サッカー大会は俺たちの中国スーパーリーグよりも組織としてしっかりしているようだ

美しいサッカーの物語だね

このゴールをどうやったら誤審できるんだ?

主審の位置からは角度のせいで正しく判定できないと思う。副審は見えていないのかな?

俺たちがサッカーを愛する理由は何だ?

理由の一つはこの物語だ

ああ、サッカーは美しい

2004アジアカップ決勝の誤審について一言お願いします。

補足情報

2004年に行われたアジアカップの決勝戦で日本が中国に3-1で勝利した。中国では日本の2点目をハンドだと主張する声が多い。

その話を持ち出すな。昔の中国代表を思い出すと、今の中国代表がますますごみに見える。

2002年か。そういえば、韓国の選手が2002年にマルディーニのこと故意に蹴ったというニュースも今日見たな。

関連記事:「見下されたから」元韓国代表、02年W杯で“故意”にマルディーニを蹴っていた!中国「日本を見習え」

何が正しくて何が間違っているのかはともかくとして、サッカーの試合は長年議論できるものだ。
この精神こそがその国のサッカーを強くするんだよ。他の国だったらこの問題はとっくに忘れ去られてしまうだろう。誰が追求する?追求してもいいことはある?
日本サッカーは未来のワールドカップに向けて希望に満ちあふれている

サッカーでわだかまりを払拭するのはいいアイデアだね。素晴らしい。

凄くいい話だった👍

これがサッカーの魅力なんだよ

素敵だね…熱血青春、悔いのないサッカーを

しかし、失われた青春の日々は二度と戻ってこない…

美しい。まるで日本の漫画のようだ。

このような少年たちが中国にもいればいいのにな

先生…!!サッカーがしたいです…..

補足情報

中国でも人気のある漫画『スラムダンク』における三井寿の台詞「安西先生…!!バスケがしたいです」のパロディ。

これがサッカーのあるべき姿だよ

いい話だけど、審判はメガネを買いに行くべきだね

日本だからこのような物語が出来上がったんだよ

中国ではサッカー場を別の目的のために使用し、サッカーボールを手に持って体操をしている。
中国人はサッカーに向いていない。

純粋こそがプロフェッショナルの原点だ。この心が職人を生み出すんだよ。

これは素晴らしいサッカー文化だ

ただ会話するだけではなく、一緒に体を動かし、当時の試合を再現することで絆が生まれたと思います。
彼らはあの試合の後とても苦しんだと思います。この試合をすることによって少しは心が軽くなったのではないでしょうか。スポーツって素晴らしい👍

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